白ワインの健康効果 白ワインには本当に健康・美容効果があるのか
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白ワインに限らずお酒は基本的に「リスク」
残念ながら、「アルコール飲料は、何であっても健康に良くない」というのが、2018年現在での最新の見解となっています。確かに、ワインに含まれるひとつひとつの成分には、健康や美容に関してポジティブに働くと考えられるものが少なくありません。
アルコールそのものでさえ、健康を促進する面もあります。しかし、その全てを足し合わせても「アルコールの害」のほうが圧倒的に大きく、全体で見るとマイナスになってしまうのです。
他のお酒に比べると健康によい面も
ただし、「そもそもお酒を飲まない」という状態に比べればマイナスでも、他のアルコール飲料と比べれば、白ワインのほうが健康や美容について良い面があるのも確かです。代表的なものをチェックしてみましょう。
利尿作用でむくみを防止し老廃物を排出
白ワインは利尿作用のある「カリウム」を多く含むため、体内の老廃物の排出を促します。飲みすぎた次の日に顔や手足がパンパンにむくんでしまう、という経験をした方は少ないのではないでしょうか。
これは、アルコールの分解に必要な水分を体内に蓄えようとする作用や、筋肉・神経の働きが鈍るためだと考えられています。
しかし、白ワインの場合はカリウムの効果によって水分の排出が促されるため、むくみが起こりにくいのです。これは、特にむくみが起こりやすい女性にとって嬉しい効果だといえるでしょう。
酸味のもとである有機酸が便秘解消に有効
白ワインに多く含まれる有機酸は、便秘の解消に役立ってくれます。ブドウ果汁にはリンゴ酸やクエン酸などの有機酸が多く含まれており、フレッシュな白ワインほどこれをそのまま受け継いでいます。
これらは腸内のph値を整え、乳酸菌の増加に役立つなど、腸内環境の改善に効果があります。
即効性があるわけではありませんので、白ワインを飲むことで即便秘が解消されるというわけではありませんが、継続的に飲むことで次第にお通じが良くなっていくことが期待できるのです。
骨粗しょう症の予防に効果あり
白ワインにはカルシウムとマグネシウムがバランス良く含まれているため、骨粗しょう症の予防にも効果があります。
骨の健康のためにはカルシウムを摂取するべき、というのはよく知られていますが、実はカルシウムだけ摂っていても、マグネシウムとのバランスが崩れると体内にうまく吸収されず効果がないのです。
白ワインにはこの二つのミネラルが両方均等に含まれているため、骨粗しょう症を防ぐ働きがあるとされているのです。
また、有機酸もカルシウムの吸収を促すのに効果的なため、どちらも含まれる白ワインは骨の健康にとってかなり優秀なお酒であるといえます。
適量を守って長く楽しめるワインライフを
白ワインにはいろいろな健康効果がありますが、同時にアルコールの害が存在することも事実です。健康や美容に関する効果を利用しつつ、アルコールによるダメージを最小限に抑えるには、適量を意識することが重要です。
(アルコール分解能力が平均的な場合)人のアルコール許容量はおおむね血液量に比例するとされており、体が大きい人ほど多くのアルコールを分解できます。そのため、男性と女性では男性のほうがアルコールに強いのですが、それでも適量に大きな違いはなく、白ワイン(アルコール度数12%)の場合、グラス1~2杯(150~250ml)程度と考えられています。
また、連日の飲酒は肝臓をはじめとする内臓へのダメージになりますので、少なくとも週1~2回の休肝日を設けるべきです。おいしいワインは、ついつい飲みすぎてしまうのも分かりますが、いまだけでなくずっとワインを楽しめる生活を続けていくためにも、適量を意識した飲み方を心がけましょう。