開ける前のワインのコルクにカビが! これって飲んでも大丈夫?
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いただいたワインや特別な日に飲もうと思って取っておいたワイン。
保管場所から出してきていざ開けようと良く見たら、コルクの周りに黒や白のカビが!なんてことになったらショックですよね。
お餅や果物と違って直接口に入る部分がカビてしまったわけではありませんが、瓶本体に比べると柔らかいし、内側ではワインそのものにも触れています。
このワイン、飲んでも大丈夫なんでしょうか。
外側がカビていても基本的には大丈夫!でも要注意なケースも
結論から言うと、コルクの外側がカビていたとしても、ワインに触れている側がカビていない場合は、基本的にはワインの品質に問題はありません。
理想的な状態のコルクは水分や空気もほとんど遮断してしまう弾力と気密性があり、カビの胞子も通しません。
そもそも、日の当たらない場所に長期間保存しておくワインにとっては、コルクにカビが生えてしまうのはよくあること。
開栓する前に、固く絞った布巾などでコルクや瓶を良く拭けばOKです。
ただし、例外的に気をつけなければいけないワインもあります。
それは、コルクが劣化してしまっているケースです。
劣化したコルクや中までカビたコルクはワインが汚染されている危険が
非常に長い期間放置されていたワインの場合、コルクが乾いて弾力を失っていたり、割れやひびがはいっていることがあります。
こうなると、十分な気密性が確保されておらず、隙間から内部までカビが侵入している可能性があります。
コルクの外側を拭いたときに表面が崩れてしまったり、抜くときに簡単に割れてしまうような場合は注意が必要です。
また、コルクの内側までカビが進んでしまっているケースもあります。
ワインに触れる面までカビが進んでいれば、当然ワインそのものもカビに汚染されてしまいます。
見た目でそこまで進んでいるように見えなくても、カビの臭いがついてしまっていたり有害な物質が溶け出している可能性もあります。
こうしたワインはまず軽く味見をしてみて、味や香りに異常があるように感じたら飲むのはやめたほうがいいでしょう。
ブショネやビオワイン臭などカビ以外の悪臭は取り除けるかも
ちなみに、悪臭がするワイン全てが飲めないかというとそういうわけではありません。
カビ臭以外にも、キャベツの臭いやゴム臭、ビオワイン独特の臭い、「劣化コルク臭」とも言われるブショネなどワインの悪臭にもいろいろ種類があり、その原因ごとに飲める・飲めないが変わります。
中には正しく対処することで臭いを取り除けるケースもあるので、すぐに諦めてしまわずにまずは臭いの種類や原因を調べてみましょう。
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セーフだった場合でもコルクの再利用は危険
カビが生えていたコルクは、劣化していなくても再利用するのはやめましょう。
きれいに拭いても目に見えない根が残っている場合が多く、開栓するときに側面が汚染されている可能性もあります。
そのワインはできるだけ一回で飲みきってしまうようにし、再栓するにしてもワインキーパーなど別の栓を使うようにしましょう。