ワインの基礎知識

おすすめのペットボトルのワインは?

グラスに入った赤ワインと白ワイン
記事の目次

1年以上ガラスボトルと同じ保存性を発揮する日本製

全てではありませんが、日本の幾つかのメーカー(キリン、サッポロビールなど)から発売されているペットボトル入りワインは、酸化を防止するハイバリアペットボトルです。 これは特殊な内部コーティングによって酸素の透過を防ぎ、少なくとも1年半はガラスボトルと同様の保存性を発揮するというものです。

通常のペットボトルだと比較的早く酸化してしまうので、まとめ買いをするにしても数ヶ月以内で飲みきらねばなりませんが、ハイバリアペットボトルの製品であれば1年程度ならガラスボトルのワインと同様においしく飲むことができます

また、酸化の心配が少ないことから「酸化防止剤無添加」の製品が多いのも特徴。

酸化防止剤(亜硫酸塩など)は一般的に無害な物質とされていますが、それでも気になる方や、酸化防止剤が入っているワインだと悪酔いしたり頭痛がする、という方にとってはうれしいポイントといえるでしょう。

  • おすすめワイン
  • ・メルシャン エブリィ 赤
  • ・サッポロビール ペリート シャルドネ

ペットボトルならではの大容量ボトル入り

ガラスのボトルだとあまり見かけないような大容量のボトルで購入できるのも、ペットボトルワインのメリットの一つです。

ガラスボトルでもマグナムボトル(1500ml、フルボトル2本分)をはじめとする大容量ボトルは存在しますが、内容量に合わせてガラスも厚くしなければいけないため非常に重く扱いにくいため、一般的にはほとんど目にすることはありません。

しかし、ペットボトルの場合はボトル自体の重さがほとんど無いに等しく、大きなボトルでもワインの重さ分だけなので比較的扱いやすくなります。

取っ手がついていたり、持ちやすい形状になっているものも多く、落としたりぶつけたりしても破損しにくいのもメリットの一つ。パーティなど大人数でカジュアルにワインを楽しむ場面にうってつけの特徴といえるでしょう。

ただし、開栓後はボトルの中に酸素がたくさん流入し、キャップをしっかり閉めてもあまり長く保管しておくことができません。ちょっとずつ飲むのであれば、同じ量でも小さなボトルをいくつか買ったほうがよいでしょう。

  • おすすめワイン
  • ・サントネージュ リラ 2700ml
  • ・メルシャン ラデラ・ヴェルデ レッド 1500ml

本格的なのにお手頃価格な海外産ペットボトルワイン

ハイバリアペットボトルではありませんが、海外のワインでもペットボトルを採用しているメーカーは存在し、お手軽価格で本格的なカジュアルワインを楽しむことができる製品となっています。

酸素を通さないコーティングの技術は日本のメーカーが特許を持っており、いまのところ海外のペットボトルは通常の酸素を多く透過する一般的なものです。

そのため、出荷されてから時間がたったものは避けるなど一定のチェックは必要ですが、購入後にすぐ飲むのであればデメリットはさほどありません。

日本のペットボトル入りワインは、どちらかというと軽めで甘口の飲みやすいタイプが多く、辛口のある程度しっかりとしたワインを期待して飲むとちょっと物足りなさを感じることも。

そんな時は、先入観を捨てて海外産のペットボトルワインにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

  • おすすめワイン
  • ・ティナハス・デル・マウレ エコスル(Tinajas del Maule EcoSur)
  • ・カラブリア・ファミリー・ワインズ エミューファミリー シャルドネ(Calabria Family Wines Emu Family Chardonnay)
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