場面に合ったワインの選び方

自宅に友人・知人を呼んでパーティをする場合のワインの選び方

たくさんの料理と赤ワイン
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同じようにお店でワインを選ぶにしても、自分だけで飲む場合と友人や知人と一緒に飲む場合では気をつけるべきポイントも変わってきます。ここでは、自宅に人を招いてパーティなどの集まりを催す際に、どんなことに注意してワインを選べばいいのかをチェックしてみましょう。

どんな雰囲気のパーティにしたいのかを決める

まずは、その集まりがどんな雰囲気のものになるのかを考えてみましょう。別にどんなパーティであっても好きなワインを飲んでいいのですが、雰囲気によって合うタイプ・合わないタイプは存在します。

例えば、あわただしい立食パーティやスポーツ観戦などに、じっくり集中して味わうような高級ワインを出しても、しっかりと楽しむのは難しいでしょう。逆に、目上の人が多い席やちょっとかしこまった集まりに、コストパフォーマンスが売りの格安ワインを出したいという方もいないはずです。

ワインを開けるときの雰囲気を想像し、その場に合ったタイプのワインを用意しましょう。

料理の量やタイプから適するワインを考える

どんな料理を出すのか、どれくらい食事をするのかは、一緒に飲むワインを決める上で重要な要素です。

ワインは歴史的に、食中酒として発展してきたお酒です。単に食事をしながら飲んでも支障がない、というだけではなく、相性の良い料理と組み合わせることによって、お互いの魅力を増幅させることができるのです。

逆に、ちぐはぐな組み合わせだと互いの長所を打ち消しあい、食事もワインも十分に楽しめなくなってしまう恐れもあります。

意外な組み合わせを探すという楽しみ方もありますが、招いた人に出すのであればオーソドックスに相性の良いワインを選んだほうがよいでしょう。

また、食事がメインではない集まりに過剰な量のワインを用意したり、逆に食事の長さに対してワインが少なすぎて足りなくなってしまう、という事態もできれば避けたいもの。集まる人数だけでなく料理の量も勘案して、用意するワインの数を決めましょう。

集まる人数によって購入するワインの本数を決める

事前に何人集まるかがわかるのであれば、その人数に合わせてワインの本数や種類を決めましょう。ボトルワイン一本(750ml)は、一般的にグラスワイン6杯分(125ml×6)とされています。

つまり、7人以上いるパーティで1銘柄につき1本ずつしか用意しないと、そのワインを飲めない人が出てきてしまう(もしくは1杯が少なくなる)ということです。逆に2~3人の集まりで何種類も用意してあっても、よほどたくさん飲める人ばかりでなければ残ってしまいます。

平均アルコール度数12~15%のワインは、適量でひとり当たりグラスワイン3杯、たくさん飲めてもボトル1本程度です。ワインは開栓前でも適切な環境でなければ劣化が進んでしまうお酒ですので、必要な本数をしっかり計算し、できるだけ余分に買わないように注意したほうが良いといえます。

個性の強すぎるワインは少人数の集まりでは避ける

集まるメンバーの関係や嗜好にもよりますが、基本的に少人数の集まりで個性がきつすぎるワインを開けるのは避けたほうがよいでしょう。

現代では嗜好や価値観の多様化によって、世界中で様々なタイプのワインが造られています。なかには、「好きな人にはたまらないけど一般的にはあまり好まれないタイプ」のワインもないわけではありません。

このタイプのワインは、多人数であれば「みんなで少しずつ味見をする」という趣向で開けてみてもよいかもしれませんが、少人数の場合はもて余らせてしまう可能性が高くなります。

もともと開けられる本数が少なくなる数人での集まりの場合には、みんなの嗜好がわかっているような場合を除いて「味わい(酸味、渋味、甘味など)のどれかがすごく強い」「特殊な香りがする」などの個性的すぎるワインは避けたほうが無難です。

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