聖なる夜にワインを! クリスマスパーティのワインの選び方
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一年を通していろいろなイベントがありますが、クリスマスほどワインの似合うイベントはなかなかないのではないでしょうか。家族や友人、恋人と過ごす特別な夜にぴったりのワインを選んで、雰囲気をうんと盛り上げちゃいましょう!
ここでは、シチュエーションや料理に合わせたワイン選びのポイントを簡単に解説していきます。
シチュエーションに合わせて選ぶならこんなワイン
「気の合う友達とパーティ」なら、気軽に飲めるお手頃ワインで
いつもの仲間とでも久しぶりの友達とでも、クリスマスはみんなで集まってわいわいやるのにぴったりのイベントですね。
つい「特別な日なんだし、ちょっといいワインを…」と考えてしまいがちですが、楽しいおしゃべりがメインなら、クリスマスだからって高級なワインを用意する必要はありません。シャンパンなどの高価なワインは予算を圧迫してしまいますし、ワインに気をとられて会話に集中できない可能性も。
また、フルボディの赤ワインなど、ワインに慣れていないと飲みづらいものも避けたほうが無難です。
乾杯用のスパークリングワインや、すっきり系の白ワイン、気軽に飲めるフレッシュなタイプの赤ワインなどを中心にすると良いでしょう。
どれがいいのか迷うようなら、スパークリングワインは辛口から中辛口、白ワインなら辛口やすっきり系、赤ワインはミディアムボディとかフレッシュタイプと書いてあるあまり色の濃くないものを選ぶとはずれにくいはずです。
おすすめワイン
ちょっとリッチなおすすめワイン
「家族とのんびり」なら、事前に料理や好みをチェックして
ヨーロッパのキリスト教国では、クリスマスは日本で言うお正月やお盆のようなもの。家族と過ごすのはある意味正統派の正しいクリスマスと言えるでしょう。
家族にワインに詳しい人がいるならその人に任せるとして、そうでないなら
- 当日の料理に合わせる
- 家族の好みを聞いてみる
- ちょっと変わったワインを選んでみる
の順番で考えてみてはいかがでしょうか。
家族とのクリスマス用でも、基本的にはパーティ用のワイン選びと同じく、軽めで飲みやすい早飲み系の赤・白ワイン、辛口~中辛口スパークリングワインなどを中心にしておけば問題ありません。
おすすめワイン
ちょっとリッチなおすすめワイン
しかし、友達とのパーティやレストランでの食事と違って、家族でのクリスマスにはその家庭ごとの決まりがあったりします。
例えば「うちはご馳走といえば絶対お寿司が出る」という家で、甘口スパークリングワインなどを用意したらワイン嫌いが誕生してしまいかねません。
生魚が出るなら辛口の白ワイン、すき焼きならフルボディの赤ワインなど、特殊な料理が出るなら極力そのメニューに合わせたワインを優先して選びましょう。料理がチキンやターキー、ケーキなどの無難なクリスマスメニューでも、家族の好みが偏っていたりする場合は配慮が必要です。
一定以上年配の方だと、ワインとは甘いもの、というイメージがある可能性が高くなりますし、酸っぱいワインや渋いワインが嫌いという人も多いでしょう。
ヘタに高級なワインを買っても、誰も飲めずにほとんど残して冷蔵庫行き(後日料理酒)なんてことになりかねません。
好みと違うワインを用意しても仕方ないので、「ワインを買うけど、どんなのがいい?」と軽くヒアリングしておくと良いでしょう。
誰も好みに指定がないのであれば、あとは自由に選びましょう。
せっかくなので、普段はあまり選ばない国や産地のワイン、ちょっと珍しいブドウ品種のワインなどにチャレンジしてみるのもいいかも。
肩の力を抜いた楽しみ方ができるのが家族とのクリスマスパーティの魅力ですので、難しく考えずに思うように選んでみましょう。
意外なおいしさに出会えるかもしれませんよ。
おすすめワイン
ちょっとリッチなおすすめワイン
「恋人と二人でロマンチックに」なら、良いワインを少しだけ
恋人と素敵なクリスマスを過ごすのは、誰もが夢見るシチュエーションのひとつといえます。そんな夜には、ちょっとだけ背伸びをした高級なワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。
乾杯には適当なスパークリングワインではなくシャンパンを選び、スティルワインなら白ワインでも赤ワインでもしっかりしたコクのあるタイプが良いでしょう。
レストランで食事をする場合は、目安としてワインの金額が一人分の食事代と同じくらいになるように選ぶと、料理とワインの格を合わせやすいはずです。迷うようなら、お店の人に好みと予算を伝えて選んでもらっても。
ちなみに、「高級なワイン」と指定したのは、なにもその価格だけで特別な夜を演出するためではありません。
安価な早飲み系のワインは口当たりが軽いものが多く、つい飲みすぎてしまいがちです。
また、気分が高揚してアッパー系の盛り上がり方になり、いい雰囲気になりづらいという問題もあります。
その点、シャンパンや長期熟成型のワインは、ひと口ごとにじっくり楽しめるタイプのものが多く、ほどよい酔い方としっとりとした大人の時間を演出するのに役立ってくれます。
おすすめワイン
ちょっとリッチなおすすめワイン
一人で過ごすクリスマスもワインと一緒に(飲みすぎ注意!)
仕事があったり予定が合わなかったりで、一人のクリスマスを過ごす人も多いのではないでしょうか。誰かと一緒に楽しめないのは少し残念ですが、時には一人で気ままなクリスマスというのも悪くないものです。
現代ではコンビニでも悪くないレベルの料理やワインが購入できますので、お仕事帰りに一通り購入して一人パーティをしてみるのはいかがでしょうか。
コンビニなどでワインを購入する際には、劣化しているものを避けるため、できれば光の当たりにくい棚や冷蔵庫にはいっているものから選んだほうがいいでしょう。
せっかくだからとあれこれ買いたくなりますが、一番欲しい一本に絞るのも重要です。スパークリングワインと白ワインと赤ワイン…と欲張って何本も買っても、一人では確実にもてあまします。
どうしてもいろいろな種類が飲みたいのであれば、フルボトル(750ml)ではなくミニボトル(200ml~375ml前後)を選ぶか、自宅ではなくレストランや居酒屋、ワインバーなどを利用するのが無難です。
ちょっとリッチなおすすめワイン
料理に合わせて選ぶならこんなワイン
チキン、ターキーにはフレッシュな白ワインや赤ワインを
クリスマスのメインメニューといえば、チキンやターキー(七面鳥)ですね。
本格的なものだと内臓を抜いた丸鳥のお腹に各種の香草を入れて…となかなか手の込んだ料理になり、複雑でこってり系の味付けになるようです。それに合わせるなら、ワインも料理に負けないボディが必要になります。
フルボディの赤ワイン、それもシラーなどガツンとインパクトのあるブドウを使ったものなどを選ぶと良いでしょう。
おすすめワイン
ちょっとリッチなおすすめワイン
でも、チキン・ターキーと言っても実際のところは、もも肉をグリルで塩焼きにしたり、出来合いのものをお店で購入してくるという方がほとんどなのではないでしょうか。
肉料理というと赤ワイン、というイメージがありますが、脂肪分が少ない鶏肉をシンプルな味付けでグリルするのであれば、ワインはすっきり系の白ワインや辛口のスパークリングワインが良いでしょう。
赤ワインにするとしても、あまりしっかりした長期熟成型などではなく、フレッシュな早飲み系の方が合わせやすいはずです。(お店で購入する濃い味付けのチキンなどの場合は、それに負けない濃さを持ったワインを選ばないと負けてしまうので注意が必要です)
- おすすめワイン
- ・ラインガウ リースリング クヴァリテーツヴァイン トロッケン ワインランド・ラインガウ(Rheingau Riesling Qualitatswein Trocken Weinland Rheingau)
- ちょっとリッチなおすすめワイン
- ・オーボンクリマ ニュイ・ブランシュ オン ザット ロード アゲイン(Au Bon Climat Nuits-Blanches On That Road Agein)
ケーキには、タイプに合わせたワインを選んで
ワインは乾杯くらいで、という方も、せっかくですからケーキとのマリアージュにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
クリームやチョコレートをたっぷり使った濃厚なタイプのケーキなら長期熟成型のどっしり系赤ワイン、リキュールや蒸留酒を使った大人な味わいのケーキには同じく蒸留酒を使った酒精強化ワイン、いちごなどのフレッシュフルーツを多用した華やかなケーキと合わせるなら香り高いシャンパンなど、ケーキのタイプに合わせてワインを選びましょう。
うまく組み合わせることができれば、ケーキとワインがお互いに引き立てあい、止まらなくなること請け合いですよ。
ただし、ケーキのような甘いものと合わせる場合は、同じく極甘口のデザートワインはくどくなるので避けたほうがいいでしょう。
おすすめワイン
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