より楽しむためのワイン道具

ワイングラスの種類とその選び方 初心者が買うとしたらどれがいい?

5種類のワイングラス
記事の目次

いざワイングラスを買いにいこう!と思ってお店に行ってみたものの、並んでいる製品の違いがわからなくてどれを買っていいのか決められない、なんてことになったら困りますよね。

一見同じように見えるグラスでも、タイプごとにどんな人・どんなワインに合うかが違っています

ここでは、ワイングラスの大まかな種類と、なにを基準に選べばいいのかを解説します。

どんなワインを飲むのかこれから決めたい人向け

万能型 コンパクトで平均的な形状のグラス

万能型ワイングラス
ポイント
どんなワインにも合わせられるので、ひとつだけ買うならこれ!

ボウルのサイズやふくらみ、口元のすぼまりなどが平均的で、その名のとおりどんなタイプのワインでも対応できる形です。

まだ自分の好みが定まっていない、いろいろなワインを試してみたい方が、最初のひとつとして買うべきグラスと言えます。あまり大きくないものが多いので、場所をとりがちなワイングラスにしては、比較的収納場所に困らないのもメリット

ただ、平均的な形状をしている分、何かに特化した型に比べると機能面でどうしても劣ってしまうため、方向性が決まったらそれに合わせたグラスに移行したほうが良いでしょう。

好きなワインが決まっている・複数買ってもいい人向け

ボルドー型 じっくり楽しむための巨大なグラス

ボルドー型グラス
ポイント
長期熟成型や複雑な香味を持つワインに最適

大きく膨らんだ、容量の大きなボウルを持つグラスです。
立ち上る香りをグラス内に溜めて、じっくり楽しむことができます。

また、底のほうの膨らんだ部分でゆっくりとワインを回し、酸化を進めて味や香りの変化を楽しむ、という飲み方にも向いている形状です。

酸素に触れても簡単に劣化しない長期熟成型や、複雑な香りのワインに向いています。

少なくとも500ml以上、製品によっては600~700mlにもなる巨大なボウルが特徴なので、購入前には必ず収納場所の確保とサイズチェックを行いましょう。

ブルゴーニュ型 香りを閉じ込める大ぶりなグラス

ブルゴーニュ型グラス
ポイント
香りの発散が激しいフレッシュでシンプルなワインに

口元が他の型よりもすぼまっているのが特徴のグラスです。

これは逃げていこうとする香りをしっかりと閉じ込め、あますところなく楽しむための形状で、香りがどんどん発散していくフレッシュタイプに最適な型と言えます。

また、同じ理由から高品質なスパークリングワインとの相性もよく、特にシャンパンなど香りもしっかり楽しみたいスパークリングワインには次のフルートグラスよりも適しているタイプともされています。

ボルドー型よりやや小さめで、収納しやすいのもありがたいですね。

フルートグラス 雰囲気を盛り上げる背の高いグラス

フルートグラス
ポイント
味や香りよりも、見た目と雰囲気を重視したいパーティなどで力を発揮

細長いボウルを持つグラスです。
結婚式など、おめでたい席での乾杯によく使用されます。

底で発生した泡がゆっくりと立ち上る様は優雅で美しく、いつまでもうっとりと眺めていられます。

ただしその反面、スパークリングワインの味や香りをしっかり楽しむのには適しているとはいいがたく、自宅で高品質なワインを楽しむようなシチュエーションでは避けたほうがいいかも。

通常のグラスと並べて収納するのはほぼ不可能な形状なので、売り場では小さめに見えても油断せずちゃんとサイズをチェックし、置き場所を確保してから購入しましょう。

ワイングラスの値段は「いつも飲むワインボトル1本分」

形の次に悩ましいのが価格の差

専門店やデパートのグラス売り場には、様々な価格の製品が並んでおり、どれを買ったら良いのか途方にくれてしまうことも少なくありませんね。

どれを買うべきか迷ってしまった時は、「普段飲んでいるワイン一本分」の価格帯をひとつの目安にしてみましょう。

ワイングラスの形状は、ほんの少し違うだけでも意外なほどワインの味や香りに影響を与えます。当然、しっかりと計算され厳密に作られた高級なグラスのほうが良いのですが、安価なワインではそこまでの差が必要ないものも少なくありません。

さらに、高級すぎるグラスだと、破損するのが怖くてだんだんワイン自体あまり飲まなくなってしまう、なんて可能性も。ワイン1本分くらいが機能的にもちょうど良く、へんに緊張せずに使用できるグラスだと言えるのです。

いろいろなワインを試しているとどうしても少しずつ良いワインが飲みたくなってきますので、ボトルあたりの平均価格が上がってきたなと思ったら、改めてそれに合わせたグラスを選ぶと良いでしょう。

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