場面に合ったワインの選び方

レストランやワインバーなど飲食店でのワインの基本の選び方

カップルとソムリエ
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レストランなどでのワイン選びは、楽しい反面どれを飲もうか迷ってしまいがちですよね。グラスワインならまだしも、少人数で飲んでいるときにボトルワイン選びに失敗してしまったら、食事の楽しみも半減してしまいかねません。

ここでは、レストランやワインバーなど飲食店でワインを選ぶ際の基本の流れを、簡単に解説いたします。

グラスワインの場合は飲む杯数と予算を考える

全体的にグラスワインでオーダーするのであれば、まずは何杯飲むのかとおおまかな予算を設定しましょう。

グラスワインは一般的にボトルの1/6(125ml)、適量だと一人当たり3杯とされています。軽く楽しむのであれば1~2杯、食事と一緒にしっかり飲むとするなら2~4杯くらいが妥当です。

例えば、予算3000円でグラスワインを3杯飲むと決めたとして、最初の一杯目から1500円のワインを頼んでしまったら、予算をオーバーしてしまうのは確実です。

もちろん絶対にというわけではありませんが、基本的に最初は比較的お手頃なものから始めて、次第に高級なワインへと盛り上がっていくほうが良いでしょう。

何杯か飲むのであれば軽い→重いの順番に

1杯だけ・1種類だけ飲むときは別として、何種類か続けて飲む予定なら味や香りのシンプルな軽めの銘柄から、次第に複雑で濃厚な銘柄へ、という順番で頼みましょう。

ヒトの感覚は、強い刺激の後に弱い刺激をしっかりと判断できるようにはなっていません。最初に味や香りが強いタイプを飲んでしまうと、味覚や嗅覚がその強さの刺激に慣れてしまい、その後どんなワインを飲んでもあまり変わらなくなってしまうのです。

せっかくいろいろなワインを飲むのですから、それぞれの魅力をしっかり味わえる順番でオーダーしましょう。

銘柄ごとに多少の例外はあるものの、基本的には

「軽めの白ワインか辛口スパークリング」

「コクあり白ワイン」

「軽めの赤ワイン」

「濃厚な赤ワイン」

「甘口スパークリング」

の順に選んでいけば大丈夫なはずです。

食事の流れに合わせてワインを選択

ワインだけを楽しむのでなく食事もとるのであれば、食べる料理に合ったワインを選んでみてください。

ワインは歴史的に、食事と一緒に飲む「食中酒」として発展してきました。ワインと料理はお互いの魅力を引き立てあう力があり、特に相性の良い組み合わせは「マリアージュ(結婚)」に例えられるほど。逆に、ちぐはぐな組み合わせにすると、互いの魅力を打ち消しあってしまう恐れもあります。

もちろん、オーダーする料理一つごとにワインを変えていくのは難しいので、食事の大体の流れに合わせて次のワインを選ぶようにしましょう。

料理の構成も基本的には、前菜からメイン料理へと次第に味の濃さやボリュームが上がっていくのが普通なので、ワインも軽いほうから次第に濃厚なほうへと進んでいけばよいはずです。

1~2杯ならどんな食事にも合わせやすいワインを選ぶ

ここまで、グラスワインでのオーダーや複数人でボトルをシェアしているときなど、数種類のワインを頼む前提で解説してきましたが、1~2人でボトルをシェアしたり、そもそもアルコールをたくさん飲まないケースなど、1種類か2種類に限定しなければいけない場面ももちろんあると思います。

ワインだけを飲むのであれば単純に好みに合わせて頼めばよいのですが、食事と共に楽しむのであれば、ある程度どんな食事とも合わせやすいタイプのワインを選ぶようにしましょう。

これには、白ワインならコクありタイプ、赤ワインならミディアムボディ、スパークリングワインなら辛口が該当します。

よほど強い個性を持つ料理相手でなければ、完璧なマリアージュとはいかずとも料理の魅力を打ち消すことなく、ワイン自体もしっかり楽しめる組み合わせになるはずですよ。

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